マンセル値とは?

今回は「マンセル値(まんせるち)」の解説をしたいと思います。

マンセル値が読めるようになると、絵の具を購入するときの参考になります。たとえば、あるメーカーから2種類のホワイトの絵の具が販売されているとします。マンセル値を知っていれば、どちらのホワイトがより真っ白に近い白か…というような判別がラベルを見ただけでわかります。

色の三属性(色相・明度・彩度)

マンセル値を説明する前に、色の三属性を知る必要があります。色の三属性とは、色相(しきそう)・明度(めいど)・彩度(さいど)のことです。

色の三属性はnoteで記事化しています。

マンセル・カラー・システム

マンセル値を知るには、マンセル・カラー・システムについての理解が必要です。

マンセルカラーシステムの概要もnoteで記事にしています。

マンセル値の読み方

今回は、上記のnote記事の続編的な内容です。

色相10Rのカラーチャートが以下です。

縦軸が明度です。横軸が彩度になります。

ちなみに10Rの色相では明度が5のときに彩度が最大(14)になります。

この10Rで明度が5、彩度が9の場合、マンセル値は以下のようになります。

10R 5/9

読み方は「じゅうアール ご の きゅう」となります。

色相 明度/彩度

という順番でマンセル値は表示します。

たとえば家の壁にペンキを塗るときに、「赤」や「レンガっぽい色」の塗料を用意するように業者へ指示するよりも、「10R 5/9」と指示したほうが明確になります。(実際は、このような単純なオーダーとはなりませんが…。)

日本の自治体でもマンセル値を採用しているところは少なくありません。景観条例などで建造物の使用できる色を制限している自治体もあります。

例を挙げると福岡市では、ゾーンによっては建物の外観に以下のような制限をかけています。建物の高層などでは、10Rの場合は彩度4 (緑線の枠内の色) までに制限されています。

あまり派手な色は使えないということですね。

無彩色の場合

なお、色相と彩度を持たない無彩色(白・灰色・黒など)は「N(エヌ)」で表します。マンセル値は、Nのあとに明度を示す数字をつけます。「N2(えぬ に)」や「N7(えぬ なな)」というような表示・読み方になります。

たとえば完全な白は「N10」です。ホワイトの絵の具で「N9.5」と「N9」があるとするならば、「N9.5」のほうがより白いホワイトになります。

絵具のマンセル値を読む

マンセル値を知っておくと、絵の具を選ぶときに便利です。

たとえば以下はターナー色彩のアクリル絵具の「香色(こういろ)」です。

マンセル値は7.5YR 7.3/3です。

『色相は「5YR」と「10YR」のちょうど中間。明度は7.3と高いけれど、彩度は3で低い。あまり混色には向かないな…。』と読み取れます。

次はサクラクレパスの「モーブ」。

マンセル値は6.5P 3.0/15です。

『色相は少し「5P」寄り。明度は3と高くないけれど彩度は15と高い。混色に使えそう。彩度が高いので、単一顔料の絵の具かもしれない。』と読み取れます。

正確には、塗料のマンセル値は近い色、つまり近似色(きんじしょく)になるのですが、マンセル値の表記があると、塗料選びの参考になります。

これらを踏まえると、以下の記事でリキテックスの「フタロシアニンブルー」を4PB 1.5/7と読んだことがわかるかと思います。

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