ミニチュアとは何か?

一言で「ミニチュア」といっても、イメージするものは人それぞれでしょう。ある人は犬の種類を連想し、ある人はウォーハンマーのような卓上ゲームのフィギュアを連想するかもしれません。

ミニアチュール(miniature)

ミニチュアは英語で「miniature」と書きます。もともとはフランス語で細密画を指すminiature(ミニアチュール)が語源です。英語圏ではminiatureはミニチュアと呼びます。

模型の大きさは3種類

ところで、個人的に模型の大きさは3種類あると思っています。

  • 拡大模型
  • 実物大模型
  • 縮小模型

の3種類です。

拡大模型

実物よりも大きく模したモデルが拡大模型です。DNAの二重らせん構造を表現した模型が有名でしょうか。人間の細胞核の大きさは0.005mmくらいと言われていますが、DNAはさらに小さいです。DNAの模型はまさに拡大模型です。

画像ソース元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:DNA_Model_Crick-Watson.jpg

等身大模型

実物大・等身大の模型が実物大模型です。模型の縮尺(スケール)が実寸ということです。人体模型や食品サンプル、モデルガンなどは、この実物大模型に分類されるでしょう。

縮尺模型

実物より縮小した模型が縮小模型です。いわゆるミニチュアは、この縮小模型を指します。ドールハウスやプラモデル類は、この縮小模型に分類できるでしょう。

ミニチュアの歴史

個人的に、人類は巨大な物を作りたいという情熱と小さい物を作りたいという情熱の2つが備わっていると思っています。前者はピラミッドや万里の長城のような巨大建造物を産み出し、後者はミニチュアサイズの物を産み出していると考えます。

日本全国の縄文時代の遺跡で、実用性に乏しい10cm前後のミニチュアサイズの土器が発掘されています。これらのミニチュア土器の用途は謎ですが、宗教的な儀式に使われたと考えられています。しかし、実情は単なる暇つぶしや職人の技術的な遊び心で作られたり、子供たちに遊びを通じて、土器の使い方を教えたりしていたのではないか?と思っています。

実物の1/12サイズがミニチュアの基本?

世界的に愛好者の多いドールハウスの国際的な縮尺は1/12です。これは、西洋で1フィート(12インチ)の長さを1インチで表現したことから標準となっています。

18世紀(1700年代)のベストセラー小説である「ガリバー旅行記」に、リリパット国という小人の住む国が出てきます。このリリパット国の街並みや住人は、ガリバーの住む世界の1/12スケールです。おそらく、これも1フィート(12インチ)を1インチに縮小しているのでしょう。

日本では、1924年の5月にイギリスでメアリー王妃へ贈られたドールハウスが、1フィートを1インチに縮小した1/12スケールだったために、ドールハウスの縮尺標準が1/12になったと語られることが多いです。しかし、ガリバー旅行記の例を見ての通り、昔からミニチュアの縮尺として1/12スケールは一般的な感覚だったのではないかと感じます。

ミニチュアフードでは1/6や1/12スケールが多い?

模型では、その分野で主流となる縮尺(スケール)が存在します。ガンダムのプラモデルは1/100や1/144スケールがメインです。巨大な艦船やお城のプラモデルは1/350や1/700といった縮尺が多いです。

ミニチュアフードは、可動フィギュアや人形と組み合わせるケースが多いためか1/6スケールや1/12スケールの物が多いです。ただし、厳密な縮尺基準は存在しないので、1/8で作ったり1/10スケールで作っている作家さんもいらっしゃいます。

実物より小さければミニチュア

いろいろと説明しましたが、実物より小さければ1/2だろうが1/12だろうがミニチュアです。創作の世界ですから、自由な縮尺、フリースケールでミニチュアを作ってもよいと思います。

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