ダイソーとセリアの樹脂粘土の違いを検証

先日、100円ショップのセリア(seria)にて樹脂粘土を発見しました。

雑感はnoteで記事を書いていますので、以下の記事も参考にされてください。

今回は、実際にセリアの樹脂粘土を使ってみた感想がメインです。

結論から言えば、セリアの樹脂粘土はミニチュアフード作りに向いている粘土だと思います。実寸がメインのスイーツデコやフェイクフード系には向いていない可能性はあるかな…と感じます。(縮尺で作る分はOKでしょう。)

その理由は後述します。

セリアとダイソーの粘土は水に強い

インターネット上で、セリアの樹脂粘土の成分は樹脂粘土「グレイス」に似ている…というような書き込みを見かけました。

個人的にセリアの樹脂粘土は、日清アソシエイツ社の樹脂粘土「グレイス」よりも、パジコ社の「モデナ」の成分が近いと思っています。根拠は以下です。

グレイスは水溶性

樹脂粘土グレイスの注意書きには、以下の文言があります。

『水を使わないでご使用ください。』…と。

また、以前は以下の注意書きも記載されていました。

『粘土は水に溶けます。作品は水気のないところに保管してください。』

これらの記載から、グレイスの成分は水溶性の成分比率が高いことがわかります。

モデナは非水溶性

一方のモデナは、以下の記載があります。

『やわらかさは水を浸かって調整することができます。』

『乾燥後は水に強く、アクセサリーなどにも最適です。』

これらの表記から、モデナの成分は非水溶性の成分比率が高いことがわかります。

セリアとダイソーの樹脂粘土も非水溶性

セリアの樹脂粘土は、以下の記載があります。

『紙粘土と違い、乾燥後に透明感や弾力が生まれ、水に強いことが特長です。』

また、文字が小さすぎるので画像はアップしてませんが、ダイソーの樹脂粘土も似たような以下の記載があります。

『乾燥させると折れや曲げに強く、耐水性になります。※防水ではありません。』

ダイソーとセリアの樹脂粘土もモデナ同様に非水溶性の成分比率が高いと思われます。

どうして酢酸ビニルとデンプンが原料で、このような成分特性の違いが生じるか…、についてはnoteのミニチュア研究会のサークル掲示板で解説します。

ダイソー樹脂粘土の容量は30g・セリア樹脂粘土の容量は40g

noteの記事でも書いてますが、ダイソーの樹脂粘土の容量は30gです。セリアの樹脂粘土の容量は40gです。セリアの樹脂粘土のほうが大容量でお得かのように思えますが…、これは必ずしも得とは限らない可能性があります。

カラーバリエーションはダイソーが豊富

セリアの樹脂粘土は、記事執筆時点でカラーはホワイトのみのようです。ダイソーは、ホワイト以外のカラーバリエーションも充実していますね。

セリアの樹脂粘土は型離れが良好

セリアの樹脂粘土は粘着性が低いように感じます。そのために練りやすさも良好です。ダイソーの樹脂粘土は、伸ばし棒で薄く伸ばすと、伸ばし棒に巻き付くことが多いです。セリアの樹脂粘土は、伸ばし棒で薄く伸ばしても、伸ばし棒に巻き付くことはありませんでした。

シリコーン型で成形することが多い方は、 離型を考えるとダイソー樹脂粘土よりもセリア樹脂粘土のほうが使いやすいと思います。

インターネット上では、セリアの樹脂粘土は軽量粘土に近い質感といった書き込みも見かけました。個人的には、質感もモデナに近く、軽量粘土っぽさは感じませんでした。まぁ、このあたりは主観が入る余地が大きいと思います。品質のバラツキもあるかもしれません。

透け感があるダイソー樹脂粘土・乾燥が速いセリア樹脂粘土

ドライブース(乾燥機)を使って粘土を乾燥させました。

まだサンプルは少ないですが、ダイソーの樹脂粘土よりもセリアの樹脂粘土のほうが乾燥は速い気がします。成分的に合成接着剤が寄与しているのかもしれません。

セリアの樹脂粘土は、思ったほど透け感はありません。画像ではわかりにくいですが、ダイソーのほうが透け感があります。セリアは、顔料が入っていないにも関わらず、乾燥前と乾燥後の粘土の色味の変化が少ない感じです。ダイソーは乾燥後に少し透けて、色味がやや暗くなります。

粘土自体の色味の変化が少ないというのは、混色の時に威力を発揮するかもしれません。

乾燥後の収縮が大きいセリアの樹脂粘土

今回の検証で、1番驚いたのは乾燥後の粘土の収縮率の違いでした。セリアの樹脂粘土は、ダイソーの樹脂粘土よりも収縮率が高いです。(サンプルが少なくて、製品の個体差もあるかもしれませんが…。)

まったく同じシリコーン型でダイソーとセリアの樹脂粘土を複製してみました。直径が約11mmの円形の自作シリコーン型です。

ダイソー樹脂粘土。

セリアの樹脂粘土。

収縮率の違いがわかるでしょうか?比較しやすいように画像を加工してみます。

ざっくり計算すると、ダイソーの収縮率が約10%、セリアは約15%になります。こんなにヒケ(収縮)が大きい粘土は初めてかもしれません。成分の合成接着剤の影響かと推察します。

このような小さなパーツでも収縮の差が如実に出てくるので、大きい粘土作品だと、差はより顕著でしょう。冒頭で実物大のフェイクフードなどには必ずしも向かないかも…と書いたのは、この収縮率の高さが理由です。

セリアの樹脂粘土は、ダイソーの樹脂粘土よりも大容量ではありますが、この収縮率の違いを考えると、容量的な優位性は薄れるかもしれません。

ただ、縮みが大きいというのは、ミニチュア作りには大きな武器になると思います。

レポートは以上です。また気付いたことがあれば、追記していきたいと思います。

【追記】皮膚刺激性について

セリアの樹脂粘土を練っていると、指先がヒリヒリと少し痛みを感じるようになりました。ダイソー製や他の樹脂粘土では、あまり感じたことのない感覚です。合成接着剤が含まれているだけに、セリアの樹脂粘土は皮膚刺激性が、他の粘土に比べて高い可能性があります。その点は注意が必要な粘土かもしれません。

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