ハンドメイド売買サービスのminne(ミンネ)が、2023年3月28日より匿名配送に対応したようです。
minneとヤマト運輸が提携して提供している「らくらくミンネコパック」にて、匿名配送ができるようになりました。現状では「らくらくミンネコパック」以外に匿名配送はできないようです。
SNSなどを見ると、今回の匿名配送を歓迎している声が多いのですが、この匿名配送を勘違いされている方も多いようです。(正直、トラブルが発生しそうで怖いな…と感じています。現状のminneの匿名配送は作家側だけが匿名ということが周知されていない印象を受けます。)今回の「らくらくミンネコパック」の主な変更点を以下の画像にまとめてみました。
ネコポスが315円から184円に値下げ
変更前の「らくらくミンネコパック」の送料は315円でした。今回から184円に値下げになっています(匿名配送利用時は234円)。
宅急便が追加に
変更前は「ネコポス」と「宅急便コンパクト」のみの取り扱いでした。今回から新たに「宅急便」が追加になりました。これで大きな作品も「らくらくミンネコパック」にて発送できるように。
ただし、クール便は現時点では未対応。ファミリーマートでの発送は160サイズが上限のようです。
匿名配送に対応
1番インパクトがある変更が匿名配送でしょう。プラス50円の追加料金で匿名配送が利用できます。SNSを見るとネコポスだけが匿名配送対応と思っている方も多いようですが、宅急便コンパクトも宅急便も匿名配送対応です。また、現状ではWebブラウザ版minneのみ匿名配送対応です。(近日中にアプリ版で対応するとのこと。)
匿名になるのは売る側だけ
今回の匿名配送対応ですが、匿名になるのは発送元のみ、つまり売る側だけが匿名になります。買う側は匿名で購入することはできません。(買う側の氏名や電話番号や住所は、売る側に開示されます。)
匿名で作品を購入することはできますか?
匿名で作品を購入することはできません。
注文が完了すると、販売者へ以下の注文者情報が開示されます。
- 氏名
- 電話番号
また、代金のお支払いが完了した後に、販売者へ以下の配送先情報が開示されます。
- 配送先氏名
- 配送先住所
- 配送先電話番号
※注文のステータスが「発送完了」になった場合、180日後に注文者情報および配送先情報は非表示となり、販売者は閲覧できなくなります。
※注文のステータスが「キャンセル」になった場合、キャンセル処理後に注文者情報および配送先情報は非表示となり、販売者は閲覧できなくなります。
https://help.minne.com/hc/ja/articles/14994188650003
作品を購入すると、注文完了時点で販売側に「氏名」と「電話番号」が開示されます。そして、決済完了時に配送先の「氏名」・「住所」・「電話番号」が開示されます。これらの個人情報は、発送完了から180日経過すると以下のように非表示になります。
180日経過すると、氏名・住所・電話番号は非表示になりますが、購入者のIDは表示されたままなので、IDだけは残ります。
注文者が退会していた場合は「(すでにminneを退会しています。)」と表示されます。
minne上では180日経過すると、注文者の情報がわからなくなるのですが、180日経過前に注文者情報をスクリーンショットで撮影していたり、エクセルなどで顧客名簿を作ったりすることは可能なので、注文する側としては個人情報への不安は残るかもしれません。販売側としても、あまり個人情報には触れたくないので、販売者・購入者の双方の匿名化が実現すると嬉しいですね。正直、今回の匿名配送化は注文側にメリットがありませんから…。
匿名で作品を発送できますか?
らくらくミンネコパックを利用することで、購入者に配送元情報(販売者の氏名や住所など)を開示することなく作品の発送が可能です。
ご利用については「らくらくミンネコパックの使い方を教えてください」をご覧ください。
※匿名配送はらくらくミンネコパックの配送料に+50円(税込)でご利用いただけます。配送料の詳細は「らくらくミンネコパック紹介ページ」をご確認ください。
アプリ版は現時点で未対応
これらの変更点(宅配便選択・匿名配送)ですが、現時点ではWebブラウザ版のminneのみ対応しています。アプリ版は、近日公開予定の新バージョン(iOS版minne Ver 11.27.0、Android版minne Ver 9.23.0)から対応予定だそうです。
今回の匿名配送が注文者側も匿名になると思っている作家さんもいらっしゃるようなので、注意喚起を込めて今回の記事を書いてみました。