レジンやプラスチック素材(プラ棒やプラ板)などで作ったミニチュアの塗装は、アクリル絵の具で塗る場合もありますが、ムラなく単色で塗りたい場合はスプレー缶をよく利用しています。(エアブラシも持っていますが、掃除が面倒なので使用頻度は低いです。)
個人的に光沢のあるツヤありの缶スプレーよりも、ツヤのない落ち着いた色合いのツヤ消しの缶スプレーが好みです。つやのある光沢を「グロス」、つやのないツヤ消しを「マット」もしくは「フラット」と呼ぶこともあります。日本の缶スプレー塗料は光沢のあるグロスが多く、つや消しのマットなスプレーは種類が少ないように思います。
しかしながら、近年はツヤのない非光沢な仕上がりになる缶スプレー塗料も増えてきたので、いくつか紹介したいと思います。(※基本的に透明色の艶消しクリアは除く。)
GSIクレオスはツヤ消しのスプレーが少ない?
まずは模型メーカーのGSIクレオスから。GSIクレオスの缶スプレーは、「光沢」・「半光沢」・「3/4つや消し」・「つや消し」の4段階に分けられているようです。「つや消し」は、透明色の『30 つや消しクリアー』を除くと『38 オリーブドラブ(2)』・『62 つや消しホワイト』・『33 つや消しブラック』の3種類のみのようです。
タミヤのツヤ消しは豊富
同じく模型メーカーのタミヤのスプレーを…。タミヤスプレーの略だと思いますが、基本的にタミヤのスプレーには「TS」という文字が型番に付きます。しかしながら、航空機のプラモデル(エアモデル)で多用されるスプレーは「AS」という文字になるようです。タミヤの艶消しスプレーを集計すると、以下の表になります。
ミリタリー色が多いですが24種類と豊富です。
模型メーカーの塗料は、大きな家電量販店だったり模型屋さんで購入できるので、入手性が高いのが嬉しいポイントです。
他にも鉄道模型のグリーンマックスや、海外のミニチュアモデルメーカーのシタデルやファレホといった会社からもスプレー塗料が発売されていますが、あまり入手性が高くないので省略します。
ホームセンター系ではカインズが1番?
ホームセンター系を見てみると、カインズから販売されているオリジナルの水性スプレー塗料が色数が豊富な気がします。
アースカラーを中心に11種類。(ただ九州のカインズは福岡と熊本の2店舗しかないので、もう少し店舗が増えてほしいですね。東急ハンズがカインズに買収されたので、ハンズでも入手できるようになれば嬉しいですけども。)
ハンズ(旧東急ハンズ)にもツヤ消しのスプレー缶があるのですが、色番号と色名からアサヒペンのクリエイティブカラースプレーと同じ製品なので、ここでは掲載していません。
ニッペ
ホームセンターで置いてあることの多い大手の国内塗料メーカーを見てみましょう。ニッペからは『カモフラスプレー』というツヤなしのスプレー缶が販売されています。
ニッペは、アメリカの塗料メーカーであるラストオリウム社の『カモフラージュスプレー』というマット色の缶スプレーを取り扱っていました。この『カモフラージュスプレー』が廃番になったので、ニッペから後継製品を発売しているようです。(個人的に、こんなことができるニッペの姿勢と能力の高さに驚愕です。)
ミリタリー色を中心に11種類あります。(※透明色は除く。)
カンペハピオ
関西ペイントのカンペハピオには、つや消し塗料の『マットペイント』シリーズがあります。この『マットペイント』のスプレータイプが『マットペイントスプレー』になります。
全38色。カテゴリーとして『ナチュラルシック』・『ウッドモダン』・『モノトーン』・『パステル』・『アクセント』に分類されています。なかなかスプレー塗料でツヤ消しのパステル色はないので、とてもユニークな製品だと思います。
大本命のアサヒペン
つやけしスプレー塗料といえば、アサヒペンの『クリエイティブカラースプレー』でしょう。ツヤあり32色・ツヤ消し58色の全90色(透明色含む)というカラーバリエーションは圧巻です。
今回はつや消し透明をのぞく57色を表にしてみました。
カテゴリーとして『カントリーカラー』・『アーストーン』・『ネオクラシック』・『ミスティカラー』・『エスニックカラー』・『ビビットカラー』に分類されています。
クリエイティブカラースプレーに関しては、YouTubeでも紹介しています。
別途に記事も書いています。
容量は100ml・300ml・420mlと3種類あるので、通販などで購入する場合は容量に注意しましょう。
pebeo(ペベオ)
手芸店などで購入できるつや消しスプレー塗料に、フランスの塗料メーカーであるペベオの『デコスプレー』があります。つや消しのマット色は全27色。
容量は100mlと200mlの2種類あるので、通販で買う場合は注意が必要でしょう。
リキテックス
画材店で購入できる塗料として、アメリカの画材メーカーから販売されている『リキテックス』が有名です。そのスプレータイプが『リキテックススプレー』です。海外では全100色、日本国内では全50色になるようです。
ターレンス
オランダの画材メーカー『ロイヤルターレンス』には『アムステルダム』というブランドのアクリル塗料があり、スプレータイプの『アムステルダムスプレー』を販売しています。海外では全94色、日本国内では66色が販売されています。
アムステルダムスプレーに関しては、Twitterでも紹介しています。
このあたりが日本国内でも比較的に入手しやすいツヤ消しのスプレー塗料でしょうか。個人的にはアサヒペンのクリエイティブカラースプレーを基本として、足りない色調を他社製のスプレー塗料で補うという運用です。